自己中本斬り。(仮再び) -5ページ目

ロリータ/ナブコフ


著者: ウラジミール・ナボコフ, 大久保 康雄
タイトル: ロリータ

ある人と話してたときに、あたしがこの小説に出てくる「ロリータ」っぽい、と言われたのがきっかけで読んだ本。
昔の訳で読むのが大変で、完全に内容を理解したとはとても言いがたいので、もう一度読もうと思っていますが。
「ロリータ」に憧れる部分もあるのですが、「痴人の愛」のナオミと通じるある種の下品さ、残酷さはあまり好きではなかった・・・けれど、やはり惹かれてしまう。なんでだろ。少し共鳴してるのかな。

ベース

今やってるバンドの子はあたしを置いて悉く関東の大学へ行ってしまうため、春からまったく新しいメンバーとバンドをはじめます。女ばっかの3ピースです。わーい。
そこでベースをやることになったので、昨日借りてきました。ギター練習帳の方も持ってるのだけれど全然使ってないや。こっちは役立てようっと。
今は教科書眺めながら弾いてます。いやぁ楽しいです。
はやくライブやりたいなぁ・・・。
その前に卒業記念ライブみたいなのがあるので、それに向けてギターと唄も練習せねばならんのですが。
その前に入試があるんですが。

・・・。

ベース楽しいです(はぁと)

黄泉がえり/梶尾真治

同じく精神状態がよろしくないので、毒吐いて逃げ。

著者: 梶尾 真治
タイトル: 黄泉がえり

映画は見てないのでそのへんは悪しからず。あれは良かったらしいですね。知らんけど。
発想はいいと思うんだけれども、これだけ壮大なスケールのものを扱うには筆力が足りてないと思います。「ここで泣かせたい」というのがミエミエだから、かえって萎える。リズムも悪く、読みにくい。挿入部分とのギャップが激しすぎて戸惑う。
映画を見て泣く方がいいですかね、これは。

空中ブランコ/奥田英朗

精神状態があまりよろしくないので、お気に入りの本を一冊紹介して逃げ。

著者: 奥田 英朗
タイトル: 空中ブランコ

ご存知直木賞作品。全編にわたって、もう決まった型ができている感じなのであたしは「イン・ザ・プール」の方が好きですが、奥田氏のネタの幅の広さと発想力に脱帽。これを読んだら元気が出ること間違いなし。あ、そうか、今これを読んだらいいのか。でも生憎手元にない・・・。落ち込んだ時のために歌ってこようかしらね。まだ読んでいない方は、これから入るよりはイン・ザ・プールから入ったほうが面白いかと思います。

オタクのゆくえ

電車男の大ヒットにより、オタクというものが話題になっている。
毎月購読している「ダ・ヴィンチ」でもそう。

そこでの特集の見出しはこう。
「もうオタクとつき合うしかない?!」

秋葉原の男の子のストリートスナップ状態になってましたよ。

こうやってメディアで騒がれることで、オタクへの注目度は上がっていくんでしょう。

2ちゃんねるへ一般人がどんどん参加していくでしょう。
メイドカフェへ一度行ってみようという話にもなるでしょう。
アニメの面白さを発見する人もいるでしょう。

あたしはこれをこう名付けます。
「一般人のプチオタク化」

でもそうやって参入していくからといって
所詮はオタク文化を理解することなんてできないと思う

そうしたら 居場所を侵食された彼らは
どこに行けばいい?



心も、恋愛も、女の子も
すべてピュアなものを愛する、否
それでなければならない、という純真な心を持つ彼ら


今や日本経済を支える重要な鍵であるオタク文化
そういわれているけれど それは事実であるけれど

世俗化したオタク文化は最早オタク文化ではない
そう思うのです


それとも

比較的「裏」の部分であった文化が表出、
どんどん薄め広げられていって

そのうち、今の「オタク文化」はスタンダードになって
オタクと呼ばれなくなるんでしょうか


オタクというものに対する解釈がまだ不安なので
とりあえず今思っていることを書いてみました
それは違うぞ、と思ったりしたら是非、コメントお願いします

視力低下

眼鏡愛用しています
くすんだ赤のセルフレーム

勉強して 読書して PCさわって
目が悪くなることばっかりしてる今日この頃

2年前までは、しっかりAあったのになぁ
急激に悪くなったから しっかり見えないと気持ち悪い
だから 眼鏡がないと前が見えない、なんてことはないんだけど
かけているのです

遠くまではっきり見えていたのが だんだん見えなくなってる
世界が狭くなったような感じ
でもはんたいに、広くなった気もする
見えていたところが、見えなくなった ということは
今見えていないところにも、世界があるということを
知っているということ

あたしがいなくても世界はあって
あたしがそこに行けば世界は受け入れてくれる





これから いくつか眼鏡をつくって
服や気分、読む本にあわせて変えて
楽しい眼鏡ライフをおくりたいな

そんな目論みを、しています

博士の愛した数式/小川洋子


著者: 小川 洋子
タイトル: 博士の愛した数式

またまた入試でした。これで私立は終了。とりあえず一息です。

さて、本日もメッセージに頂いた作品を取り上げてみます。といっても、第一回本屋大賞に選ばれて超話題になった本なので、個人的なことを連ねてみます。
実はこの本があたしと小川洋子さんの作品との、初めての出会い。
思い入れが深すぎて、何をかいたらいいかわからないんですね...
だから今日は、いつもよりさらにとりとめがないですが、どうぞよろしく。

図書館の新刊コーナーにあった本。やさしいカラーの表紙、タイトルは「博士の愛した数式」。それまでこの人の名前もきいたことがなく、後に本屋大賞で話題をさらうなんて思ってもみなかったんですね。
でもその時、あたしの中に蓄積されたものが、無意識にこの本を手にとらせたのは確かだと思うんです。

ひとつは、祖父が数学の教師であったこと。今でも自宅で数学を教え、一日中部屋にこもって数学をやっているひとです。
もうひとつは、中学校時代に数学の先生が好きだったこと。見てほしくて、ほめてもらいたくて、自主勉強ノートなるものを毎日渡しに行って。おかげでいつもほぼ満点でした(笑)

高校に入ってからは数学に対しての意欲が半減(先生の影響は偉大だったなぁ)、それでもこの本を手に取ってしまったのは、やはり数学という単語が特別なものだったからなのか、ただの偶然なのか・・・。

感想は、なんともいえません。せつなくて、せつなくて、胸の痛みと涙が止まりませんでした。
今思えば、妙に自分とシンクロさせてた部分が大きかったのかもしれませんね。
あとは、なにもいえません。もう少し大人になってから、もう一度読みたいです。
この作品との出会いがあたしに与えたものはあまりに深く、大きすぎて。これ以上は語れないようです。


さて、少しいつもの調子を取り戻して、小川洋子という作家について。
彼女は「当たり外れが大きい」作家だと思います。覚えている限りでとくに傑作だと思ったのは、今日とりあげた「博士の愛した数式」、「密やかな結晶」「ブラフマンの埋葬」、あとは「妊娠カレンダー」でしょうか。
フランス文学だったかの翻訳(耽美小説だったかしら)をしていることも影響してか、とっても緻密な文章を書く人ですね。で、「はずれ」の作品だとそれが物凄く目立って、読みづらい。「あたり」だと、気にならない。それが大きな違いのひとつでしょうか。

ただ、「はずれ」作品だと思うようなものでも、彼女独特の魅力はあるんですね。それをどうしてはずれだと言ってしまうのかというと、「ネタが似ている、同じ」だから。それゆえ作品の区別がつかなくなることがよくあります。ストーリーが連鎖していることもよくありますから、一概には言えないんですが。

「ストーリー」を楽しむのではなく、彼女の世界・・・失われたもの、失われていくもの、この世界のどこかでひっそりと息づいているもの、それを扱い、保存し、時には廃棄する、ひっそりと行われている仕事をしているひとたちのこと・・・ある意味異世界というか、深い森の中に迷い込んでしまったような、そんな空気を味わうことを前提に読むならば、どれを読んでもはずれはないと思います。

どうしようもなく鬱々としてしまうとき、いいようのない欠落感が広がっていきそうなとき、彼女の作品を読んで別世界に行ってみるのはどうでしょうか。読み終えても鬱々としているかもしれないけれど、いつもとまったく違うものが目にとまり、大切に思える・・・かも。

追記。
ただ、これを読んだあとに、悲しく、せつなく、あたたかい感じを期待して他の小川洋子作品を読むと、胸が痛すぎるかもしれません。それまで彼女は、失われていくものばかりを書いてきたから。
まあそれが好きになる人もいるんですけどね、ここに。どんな本でも、要は出会い方次第なんですよね、ほんとに。

蛇にピアス/金原ひとみ


著者: 金原 ひとみ
タイトル: 蛇にピアス

今日も入試でした。帰って勉強してPC開いたら、読者さんが増えてるじゃないですか。いやかなり嬉しいです。疲れも何のその。有難うございます。

さて、頂いたメッセージの中にこの作品の話題があったので書いてみます。
芥川賞発表の直後に読んだのですが、正直苦手でしたね。才能、内容どうこうはおいておいて、単に痛い、エグイっていうのが・・・。
「限りなく透明に近いブルー」を読んだのと似た感じを覚えました。金原さん本人が村上龍、山田詠美を小学校だか中学校時代に読んで影響を受けたっていってますから、まあ当然のことでしょうが。
実はあたくし、「限りなく…」や「ハリガネムシ」を読んで、芥川作品に警戒心を抱くようになってしまったんですね…でも悲しいかな、話題の本は読んでおきたいという性なんですね・・・。

ただ、「限りなく…」と比較すると内容の斬新さ、衝撃などには欠けますが、かなり読みやすい。長さを考慮に入れても、こんな作品でもさらっと読めてしまう。
それには父上の金原瑞人氏が関わっているらしいですが(構成は彼がしたという話をきいたんですが、どうなんでしょう?まぁ別にいんですが。人の意見をきくのは当たり前のことですから)あれだけチンコマンコ連発(アラ失礼)、その上血みどろ作品をさらっと最後まで読ませてしまうのはやはり凄いと思います。その後「嫌い」と言われてもね。

2作目の「アッシュベイビー」にも同じことがいえると思います。こっちの感想はまた読み直してアップしようかな。今度は作品の内容にも触れてみたいと思います。・・・たぶんね。

あたしとしてはこれからがとっても楽しみです。いつか、「決して好きな世界ではないのに何故かひきこまれてしまう」そんな大作を書いて欲しいものです・・・って勝手に期待。

昨日

コンビニでついつい買ってしまった本(\500なり)と、父親におごってもらったレンタルCD。前からずっとききたかったやつを色々と。ロリータ18号、ゆらゆら帝国、ナンバーガール。最近のではサンボマスター、YUKI。
ロリータ18号なんか初めて名前を聞いたの4年前?もっと前?すぐ聴くということをしない自分が不思議です。なんでだろう。
サンボマスターは地元の大好きなバンドにそっくりでした。何となく嬉しいんだけど、そのバンドが恋しくてちょっぴり切なくなりました(解散しちゃったんだな)。
さてさて、小さくBGMを流しながら勉強すっかな。

リアル鬼ごっこ/山田悠介・・・挫折


著者: 山田 悠介
タイトル: リアル鬼ごっこ

普段は日本語の乱れだの何だの気にならないんですが、今回だけは言わせて貰います。

えーと。

うーん。。。


無理です。読めません。ごめんなさい。



いくらこんな文章だからってそこそこ売れているんだし最後まで読んでみようと思ったんだけれど、82ページで

挫折(ここに人が項垂れているマークをいれてください)

なんだこれ?小学生の作文の方がはるかに読みやすいぞ?著者いくつよ?23?学校いってたの??ヒッキーで物書きなら尚更文章は目にしてるはずなんだけどな???
文章が嫌いで読めなかった本は沢山あるし、それは頑張ればたいてい最後まで読めるのだけれど、文章の稚拙さ、下手さで読めなかったのは初めてですね。

てにをはが使えていない、喋り言葉をそのまま文章にしてる(しかも下手)、まあそれはいいとしても、物語としてこの緩急のない文章はどうなのよ?ずっと同じペースで走らされてる読者の辛さを考えた事あるのか?少なくともあたしみたいな体力のない半ヒッキーには読めないですね。
105円出して買ったのも悔やまれる、といいたいところだけれど、買ってよかったかも。元気な時にちびちび読めますからね。


(追記)
今日書店に行ったら、この本のオビにこんな言葉が。
「○○○書店(行った書店の名)でも売り切れ続出!
 奔放な文章で綴る・・・なんたらかんたら・・・」

ほっほー。奔放とな。日本語ってすごいねえ。
これを見て買った人、オビを破ることうけあい。イェー。


この記事を最後まで書き終わったと思ったらブレーカーが落ち、PCの電源が落ち、勿論記事が消え・・・何か悪い事したかな、あたし?w

(追記その2)
誉め所を書いていたのに、すっかり忘れてた・・・。
タイトルのつけ方が良い。このタイトルは気になる。
表紙やタイトルの字体がホラーなので、中身を見て拍子抜けしたけれど、手にとるところまではいくと思う。
あと、発想も良い。「佐藤さん」という苗字であるところが、妙にリアルで、でも気が抜けていて絶妙。

amazonのレビューや他の書評サイトを見てもぼろぼろでしたね。それにも関わらず作品を出してる。こんだけ叩かれて話題になって、よかったねwもしかして狙った?それなら拍手。

以上でした。