自己中本斬り。(仮再び) -3ページ目

不道徳教育講座/三島由紀夫

著者: 三島 由紀夫
タイトル: 不道徳教育講座

ひっさんびっさんに本を読み終わりましたとさ。最近の主な読書時間は電車の中。相方のベッドの中。そんなもんなので読み進めるのが遅い遅い。忙しいんですよけっこう。

で、こんな本です。いつもは新潮文庫から読みたいのをチェックするんだけれど(Yonda?グッズが欲しいのん)、何故か角川文庫の棚へ。目が吸い寄せられたのがこれ。この文字に反応するあたしの目をどうかと思うけれど気にしない。

 

三島さんが語る不道徳は、「不道徳」と言うより「既に常識となっている不条理」と言ったほうがしっくりくるかも。実際最終章で、途中から「道徳講座になってしまったキライがある」と述べている。子どもの頃から「道徳」側にいるよう育てられた人がぶつかる不道徳や不条理、そういうものを受け入れて、自分の愉しみとして生きること。その方法を書き連ねてる、かな?これを読んだら生きるのがとっても楽になる。読みながら「あぁ」と納得してしまった。

 

でも、中高生が読むべき本じゃない気がするかなぁ。ワイセツなことが書いてあるから、とかそういうんでなく、社会や大人との衝突っていうのは、まずは自分で悩むべき問題だから。そういう時期を経て読んで、初めて納得できる気がする。

あたし自身、もっと早く読んでいればあんなに悩まなくて済んだ、もっと楽になれた、そう思うけれど、あの時期があったからこそ、「この本に会えて良かった」と思えるんだろうなぁ。


時代は違えど、まったくそんなことを感じさせずすんなり受け入れられると思います。

うーん、違うかな。今書かれたものでないからこそ、すんなり受け入れられるのかも。

谷崎潤一郎

一昨日書いた講師の方、谷崎潤一郎がとても好きなのだとか。

ということを授業で話し、さらには資料として扱っていたので、久しぶりに「痴人の愛」を読み返そうとしたら・・・


ない・・・


どこへ行ってしまったのぉ。あたしの「痴人の愛」。

仕方がないので、出てきてくれるのを待ちつつ、「刺青」を読んでいます。

素敵です。

この世界観、大好き。

デートよりもこっちかな。

恋愛予算10万円プレゼントから、トラバ。

賞金狙いで考えてみようと思ったんだけれど、そんないい案を思いつくわけもなく。


強いて挙げれば、おいしい食事の楽しさ、幸せを教えてくれた彼と、おいしいものを食べたい。かな。


でも、1円も使わなくても幸せになれるしなぁ。お部屋でまったり、時間を共有して。

2人で使っちゃうくらいなら、家族とか、友達とか、そういう周りの人たちのために使いたい。

1円も使わなくても幸せになれる、そんな環境や、2人の状態があるのは、彼や私の家族、友人たちのお陰なわけだし。



私の両親にプレゼントするなら、温泉旅行。一度も2人で行ったことがなくて、行きたい行きたい、って行っているので。

これはバイト代がたまり次第実行されるんですけどね。


彼の両親にプレゼントするなら、お食事かなぁ。

最近、彼の家の犬が亡くなって。

私と知り合う前から、家族の一員として一緒にいた彼女が旅立って、そこには私には計り知れない哀しみがあって。

来年の命日に、彼女のことを少しでも幸せに思い出せるように。

あのお店で、素敵なお食事を。


彼の友達にプレゼントするなら、ライブイベント費用・・・うーん、ちと10万円じゃ足りないか。

誰かのライブのチケットが、現実的。


彼となら、一緒にいるのが当たり前で、時間を共有して、感謝の気持ちを伝えるチャンスはたくさんあるのだけれど。

とくに彼の家族にはそうもいかないからなぁ。あたし口下手だし。ろくに返事もできないし。

すみません、お母様。感謝してるんです。彼を、生んでくれて。


彼との幸せが、周りに祝福されたものだったら、もっと幸せだなぁ。

と思うのは、贅沢かなぁ。

友達や家族をとっても大切にしてる彼だから、きっと喜んでくれるはず。きっとね。たぶんね。

映画を見てみた。

お久しぶりです。相変わらず忙しいです。というか先週より今週のほうが忙しいという事態。好きなことやってるからいいんだけど。


さてさて、今まで全くといっていいほど映画に縁のない生活をしてきたあたくしですが、映画に目覚めることにしました。何しろタイタニックも見ていないという無縁っぷり。これは一般常識が欠けてる部類に入るんじゃなかろうかみたいなそんな感じ。まあ一般常識知らない人も素敵なんですけどね。

ちなみにきっかけは大学のある講師の方がやたらと映画の話をし始めたこと。渋くてダンディーで素敵なんですよう。


それはともかくとして。

第一回目の上映は「ロリータ」。小説を読んでからずっと見たかったのです。

すごく丁寧につくられている感じがして、淡々と物語を追っているんだけれど一瞬を見逃してしまうのが惜しく、目が離せませんでした。

最後、去っていくハンバートと、彼の乗った車に向かって叫ぶロリータに号泣。見終えた後も1時間くらい涙が止まりませんでした。


ロリータは本当は、心の奥底ではハンバートを愛していて、だけれどミーハーで夢見がちな彼女が一番常識を知っていて・・・というよりもこれはどんなに素晴らしいニンフェットでも俗人になってしまう、ということかな。だから決してハンバートを選ばない、選べない。


とか色々考えてみたけれど、断片的な悲しさがこみあげてくるだけで上手くいえないな。ううむ。

第2回目はバトルロワイヤルでしたがそれはまた後日。


追記。最後に監督の名前が出たときに一緒に見ていた相方が「あれ、これスタンリー・キューブリックだったんだ」と感心していましたが何のことだかさっぱりわからず、こちら のページを読み耽ってました。

というようになんにも知らないので、皆様、素敵な映画なんぞあったら教えて下さいませ。

いざ紀伊国屋

大学の書店へ、やっと出陣。大学に入ってから友達付き合いをちょっとまともにするようになったら、自分の時間がないない。いかに今まで単独行動しかしてなかったかを思い知ったのでした。

で、単独行動を決行、やっと学校にある書店へ行きました。狭いスペースなんですが、色々揃ってます。これがお奨め!って感じの平積みがないのも安心できる感じで良し。皆必要なのを探して買っていくもんね。

専門書を買うつもりはなかったので、以前からこれは定価で買うぞ!と心に決めていた(やけに偉そう)「博士の愛した数式」、あたしが小川洋子に漬かるきっかけになった本。文庫の「ゴールドラッシュ」、読もう読もうと思って買ってみました。

帰りの電車でゴールドラッシュを読み始めてみたら、集中してしまってあやうく乗り越すところでした。

そんなわけでどうやら小説読みが復活しそうな感じです。やっと戻ってこられました。

それにしてもゴールドラッシュ、少し読んだことあるような、ないような。柳美里のほかの作品とだぶっているんだろか。

忙しい・・・

全然更新できてなくてすいません。4月になってから全く本を読んでなくて、図書館で文芸雑誌とかに目を通すくらいで。なんか忙しいんですよ。バンドとか。結成1ヶ月もたたずライブがあったりとか。

まぁほんとは4月に入って直ぐに「rose」って本を読み終わったんですけどどうもわざわざ書く気になれないんですよね(ひどい)。

大学の授業が本格的に始まって、面白い教授がいたんでその人の本を読み始めています。なのでもうちっと待っててくださいね。と書いてみて待っててくれる人がいるなら幸せだなあと思った。

大学

1日に入学式、ガイダンスだ何だで通いっぱなし。今日やっとひと段落つきました。明日から授業です。

こんなに通ってるのになぜか肝心の図書館をチェックしていないあたし・・・。明日は行こうっと。

 

それにしてもウチの大学、男女ともにレベルが高すぎ・・・。並組に入る筈だったのに、こりゃあまずい。知人曰く、かけてるお金と気合が違うんだとか。うーん、確かに。学科別に少人数にわかれて自己紹介したけれど、金かかる趣味持ってる人はいなかったな。そう考えるとあたしが可愛くなれないのも納得がいくわけで、と言い訳をしてみる。

まあ少しずつがんばろう。1年後は可愛くなってるんだから、見てろよ~(誰にでもなく)。

コミックに埋もれて・・・

どうも、春休み満喫中の小文字です。
今日は両親が大阪に吉本新喜劇を見に行ってたので(母親が関西人なのです)、珍しくチャンネル権を手に入れました。
そして名探偵コナン春休みスペシャル見ちゃいました。
昔から密かにファンなんですね。
怪盗キッド、格好いい(と、シナをつくってみる)。

漫画、というものに感動しっぱなしの今日この頃。
あたしの漫画遍歴といえば…。
小学生の頃「なかよし」買ってました。800円のお小遣いの半分を使って毎月。
怪盗セイントテールとか好きで。(怪盗好きらしいな、あたし…)
あとは祖父の家に揃ってたブラックジャックの文庫版。美味しんぼ。ちょっとエッチな源氏物語。小学生やら中学生には刺激的な昔の漫画が2種類程。
そんくらい。
それ以外は、漫画というものをあんま読んでこなかったんですよ。けっこう馬鹿にしてた節があって。
で、ここ2年くらいかな?ものすごい勢いで読んでます。母親が買ってくる嫁姑のなんたらかんたらとか、感動物語とか、ザ・マーガレットとかは欠かさずチェック。
いちばん大きかったのは、というかあたしを漫画に目覚めさせたきっかけとなったのは、自宅に「マンガ部屋」なるものがある人と仲良くなったこと。その人んちに篭ったり借りたりしてます。感謝しております。
いやほんと、漫画って素敵なもんですね。
あたしのような若輩者が語れるものでもなさそうなので(1つ前の記事が漫画なのは気にしないこと)、しばらく漫画ツアーに出ます。

玩具修理者/MEIMU



著者: Meimu, 小林 泰三
タイトル: 玩具修理者

久々の更新です。以前と若干テンションが変わってるかもしれないんですが気にしないように。
さて、本日の「玩具修理者」、小説じゃなくてコミックです。ホラーは全くだめなのでそっちには全く無知なのですが、これは特別思い入れのある本。

小学校4年か5年くらいだったかな?よく地元の公民館に自転車で行って、図書館でずっと本を読んでたんです。土日に行くことはなかったので中高生もいないし、おじいちゃんたちのたまり場になってたなんてこともなかったな。ロビーは常に人がいたけれど、図書室はしんと静まりかえっていて薄暗かった(今思えば単に節電してただけだったんだろうな)。そんな空気が好きでよく通ってました。たぶん。

で、背表紙のタイトルと字体に惹かれて手にとったのが、これ。衝撃でしたね。心臓ばくばく、冷や汗かきながら読んでました。でも不思議なことに「気持ち悪い」とは思わなくて、人間の儚さ、というより不安定さかな。そんなものを感じていました。異形のものに対する恐怖よりも愛おしさ。異世界との境なんてなくて、作中にもあるように「誰にでも行ける」ところなんだなと。そういう世界が近くにある、と思ったら怖くなったけれど、昂ぶっている割に変に冷静な頭だったなぁ。


で、何故今そんな思い出話かというと、先日ネットサーフィンしていたら、偶然にもこの本のタイトルを目にしてしまって。「あ」とつぶやくなり速攻で購入手続きしてました。
それが今日届き、本を手にしてぱらぱらとめくった瞬間、昔の自分の姿が喚起されたというわけです。

あたしは世の本好きがそうであるように「何かの機会に本を読む」ということはめったになく、何かを読んでいるのが日常なので、これだけ具体的な場面や空気を思い出させてくれる作品は珍しいんですよ。そんなわけでなんだか嬉しくなってしまいました。
今日改めて読んでみてもこわくなって後ろを振り返ってみたり、ということはなかったですね。と書いてみたら急に振り返りたくなってしまい振り返ってみました。携帯の黒い画面がちょっとこわいです。

どこかが異世界とつながっているかもしれない、異形のものがひそんでいるかもしれない、それは恐怖であると同時に、たまらなく甘美な感覚をもたらしてくれるのです。時々。

お久しぶりです。

こんにちは。小文字です。
先日後期の発表があり、残念ながら不合格でした。
今日、私大の入学手続きをしてきました。
私大のほうに心がひかれていたのでいい結果といえばそうなのかもしれませんが、目指していたところに合格できなかったという結果は真摯に受け止めて、これから確り歩んでいこうと思います。

更新や、コメント・トラバへの反応も全くできず、来てくださった方、申し訳ありません。
これから忙しくなりそうですが、本からは離れられないようです。大学も日本文学を勉強できるところを選びましたのでね。

それでは、これからも宜しくお願い致します。