自己中本斬り。(仮再び) -2ページ目

娘と話す 宗教ってなに?/ロジェ=ポル ドロワ

学校のレポートのために借りた本。2つの宗教の比較をしなくちゃいけなかったんですが、「宗教」というものの全体像がまずつかめていない、というのが正直なところで。

フランスの若い子たちの多くも、日本と同じように宗教教育を受けていないということに驚き。

そしてそこから出発している筆者の視点も面白いものでした。

「さぁ、解読してみようか」とまるでゲームのように。

宗教というものに関しては実に様々な理解のしかたがあると思うけれど、まったく宗教に無関心だった娘に(というより娘と)話すやりかたとしてはいいんじゃないかな、と思いました。

日本人の私が読むことで、また違った見方を教えられましたね。

贅沢な恋人たち

山田詠美、村上龍、林真理子、北方謙三
藤堂志津子、山川健一、森瑶子、村松友視


8人の作家によるアンソロジー。それぞれのホテルを舞台にした短編が収められています。

正直、この8人の中で私が「お」と手にとってしまうような人はいないんですよ。
以前図書館で廃棄処分寸前の本を大量にもらってきた中にこれがあったのを数日前に見つけ、

「贅沢な恋愛」「贅沢な失恋」は読んだことがあったので(ぶっこふで100円なり)これも読んでみた、そんな感じ。


驚いたのは、山田詠美・村上龍・林真理子の作品を良い気分で味わえたこと。

この3人、とってもとっても苦手だったんですよ。ランキング作ったら間違いなく上位ですよ。

最近目にしたあるブログに、「中学生や高校生の頃は林真理子の小説のよさは分からなかったけど、OLになってわかるようになった。年をとったのね・・・」というようなことがかいてあって、私も全く同じ感想。


少しは大人になったのかしらん。

乳房/伊集院静

伊集院静の短編集。とっても久しぶりに「文芸作品です」断言できるような作品を読んだ気がします。読んだあと、いろんな想像をくるくると巡らせることなく、じっくり考え込んでしまったのも久しぶりでした。


6.23

アメリ

学校の視聴覚ライブラリーにて。

生まれて始めてのフランス映画かもしれないです。

お部屋とか、お洋服とか、小物とか

女の子の心をくすぐるもので満載でした。

恋のかけひきもドキドキ、というよりワクワクする。

一度あんな街に住んでみたいな。

細雪

1ヶ月くらいかけて読みました。文庫は読みにくい。でもこの表紙がお耽美なかんじで好きです。

これをよんでいる最中、古本屋で谷崎潤一郎集なるものを見つけ、1冊まるまる旧仮名遣いの「細雪」だったので買ってしまいました。100円也。


この本にまつわるエピソードをひとつ。

大学の近くの駅で下巻だったか中巻だったか読んでいたときに外人にナンパされたのですが、(某国立大が近くにあるのです。そこの留学生でした)その人が日本文学を勉強しにきていて、谷崎の細雪が好きだと言い出すんですよ。その時は本にカバーをかけて読んでたのであたしが何をよんでいるかわかるはずも無く、驚いてしまいました。そしてなんだか嬉しかったです。

もう少し話してみたかったなぁ。でももう会うことはないんだろうなぁ。

ちょっと残念。


7.10

東京タワー/江國香織


久しぶりに江國香織の本を手にとる。彼女の作品を手にとってしまうのは、少し心が弱っているとき。

しとしとと小雨が降っているような雰囲気につつまれ、しばし心の休養。


人は生まれたときは傷など一切無くて、

でも生まれた後はずっと、傷つき続けている。

だからといって、傷つけていい理由にはならないけれど・・・。


こんなことが書いてあった。

けれど・・・

の後に、答えは出ない。出せない。

でも、皆傷ついているから、少しでもいたわりたい、

方法は人それぞれだけれど・・・

そんな思いがそこにはある気がしました。


7.18

再会

ではなくて再開。いろいろ思うところもあったり忙しかったりで更新してませんでした。読者の皆様、すみません。


これからは本に限定しないで、なにかふれたもの、その時考えていたこと、などをつらつら綴っていこうかと思います。

「本斬り」なんておこがましいなぁと、やっと気づいた今日この頃。

それでは、どうぞお付合いください。

痴人の愛

大学の視聴覚ライブラリーなるところに、映画やらNHKの特番やら色々あるのを見られると知り、早速行ってきました。

座席数が少ないのにも関わらずいい感じに空いていて静か。うむうむ。

目録からまず選んだのは「痴人の愛」。映画化初作品ですね。


小説とは入り方やテンポ、重視してる場面が違う感じだったので、どうやって終わるのかな?って思っていたんですけど。

あぁ、この場面を使ってこうなるとは。って。不覚にも涙ぐんでしまいました。こういう終わり方になったのはこの時代だからというのもあるかもしれないけれど、何だか安心しました。

小説の譲治はナオミに関わること以外では、教養が分別がある男のように見えるのに、映画の中では只の生真面目な男にしか見えない。それは書き手(作り手)が谷崎から木村恵吾氏に変わったからなのだと思いますが、映像の譲治はものすごく可哀想というか、芯が細いというか。

ナオミに対する執着心というのがもうちっと表出してもいい気がするんだけどな・・・と思ってしまうのは、矢張り小説の独白を読んでしまったからでしょう。


京マチ子さん、素敵でした。あんなふうになってみたい、な。

文字だけ読んだのでは漠然と憧れるだけだったのが、いくらかヒントを貰えた気がしました(笑)



詳細はこちら


刺青・秘密/谷崎潤一郎

著者: 谷崎 潤一郎
タイトル: 刺青・秘密

とても素敵な世界でした。

「刺青」に登場する娘や、「少年」の光子。

たとい痛みを伴っても、、、ではなく

苦痛や疵を与えたくなる程の美しい女に、

憧れます。

アタック~、アタック~♪

母親がバレー少女だったそうで、この歌には幼い頃から慣れ親しんでおりました。母のア・カペラで。

最近ドラマ化して、なんていうんですかアレ、雑誌みたいな紙質で発売されてるアレですよ。コミック。1巻から母が発売と同時に買ってきます。これがおんもしろい。はまってます。

ふきだしの中でルールや心情が詳しく説明されていたり、ご都合主義なところもまた良い。この時代ならではの味というか。ドキドキさせてくれるのはもちろんですけどね。母子で次巻の発売を楽しみにしております。


気がつくと「苦しくったって~♪」と歌っていたりする・・・