蛇にピアス/金原ひとみ | 自己中本斬り。(仮再び)

蛇にピアス/金原ひとみ


著者: 金原 ひとみ
タイトル: 蛇にピアス

今日も入試でした。帰って勉強してPC開いたら、読者さんが増えてるじゃないですか。いやかなり嬉しいです。疲れも何のその。有難うございます。

さて、頂いたメッセージの中にこの作品の話題があったので書いてみます。
芥川賞発表の直後に読んだのですが、正直苦手でしたね。才能、内容どうこうはおいておいて、単に痛い、エグイっていうのが・・・。
「限りなく透明に近いブルー」を読んだのと似た感じを覚えました。金原さん本人が村上龍、山田詠美を小学校だか中学校時代に読んで影響を受けたっていってますから、まあ当然のことでしょうが。
実はあたくし、「限りなく…」や「ハリガネムシ」を読んで、芥川作品に警戒心を抱くようになってしまったんですね…でも悲しいかな、話題の本は読んでおきたいという性なんですね・・・。

ただ、「限りなく…」と比較すると内容の斬新さ、衝撃などには欠けますが、かなり読みやすい。長さを考慮に入れても、こんな作品でもさらっと読めてしまう。
それには父上の金原瑞人氏が関わっているらしいですが(構成は彼がしたという話をきいたんですが、どうなんでしょう?まぁ別にいんですが。人の意見をきくのは当たり前のことですから)あれだけチンコマンコ連発(アラ失礼)、その上血みどろ作品をさらっと最後まで読ませてしまうのはやはり凄いと思います。その後「嫌い」と言われてもね。

2作目の「アッシュベイビー」にも同じことがいえると思います。こっちの感想はまた読み直してアップしようかな。今度は作品の内容にも触れてみたいと思います。・・・たぶんね。

あたしとしてはこれからがとっても楽しみです。いつか、「決して好きな世界ではないのに何故かひきこまれてしまう」そんな大作を書いて欲しいものです・・・って勝手に期待。