自己中本斬り。(仮再び) -9ページ目

夢の木/木根尚登


著者: 木根 尚登
タイトル: 夢の木


夢だから何でもありってわけにはいかんでしょう。
何でもありの意味を履き違えちゃいけないですね。

あー、有名になるっていいなあ。
これで印税入るんだもんね。

文学少女/林真理子


著者: 林 真理子
タイトル: 文学少女

この人のエッセイは傲慢で嫌い。
この人の小説はよく考えられていて好き。技術があるから、読みやすい。

それはどうしてかなあ、どうしてかなあ、と思っていた。

その答えが、この私小説にあった気がする。

ものを書くということは、自分をすべてさらけ出して、人に見せる事。
嫉妬も欲望も悲哀も幸福も思考方法も何もかも。
自分の人生を、何十万人もの人にさらけだす職業。それが作家。

その部分にすごく感銘というか、衝撃というか、、
陳腐な言い方だけれども、目からウロコ、の思いだった。

どすこい(仮)/京極夏彦


著者: 京極 夏彦
タイトル: どすこい(仮)

これは、何だ??
どういう経緯で書かれたんだ??

とりあえず、予備知識なしの感想。
必要以上のくどさ。
くどさが不快さと失笑を誘う。
不快になるぞ、なるぞと分かって読んでいて、
登場人物のごとく、「くどいわ!!」と突っ込んでしまった自分を認めたとき、
やられた、という失笑がわいてくる。
フォントの大きさも馬鹿っぽくて良し。
しりあがりさんのイラストも良し。
下手なパロディやるならやるで、ベタさを徹底してる。
不快なのに、気持ちいい。
そして何より、面白い!
馬鹿にしたような書き方ですが、褒めてるんです。
こんだけ笑いに技巧・知識を駆使しちゃっていいんか??
いいのか。京極さんだし。引き出しはまだまだあるのでしょう。
そんな本でした。


京極さん、これかいてて果たしてどういう心境だったんだろう?
うひひ、と笑いながら書いたんだろうか。
はたまた自己嫌悪に陥ったりしたんだろうか。
ネットやら雑誌やらで調べてみまーす。

空色勾玉


著者: 荻原 規子
タイトル: 空色勾玉

けっこう有名なんじゃないですかね、コレ。
最近やけにファンタジーばかり読んでいるのは、
ひとえに某氏のせい、いやおかげ・・・(以下略
普通に面白かったです。
これは児童文学なのか?と思うくらいの読み応えでした。
まあ、そのテの方々には軽いモンなんでしょうがね。(毒

姑獲鳥の夏/京極夏彦


著者: 京極 夏彦
タイトル: 姑獲鳥(うぶめ)の夏

初めて読みました、京極夏彦。
夜中に読んでたらコワかったですがこれはまだ序の口だそうで。
はじめから怪談物に手を出すつもりはなかったので、京極堂から読んでみたんですが。

・・・はまって、しまいそう。
出てくるものが結構エグい割には、描写が気持ち悪くないのも重要なポイントですね。あたしとしては。

90分でわかるデカルト/ポール・ストラザーン


著者: ポール・ストラザーン, 浅見 昇吾
タイトル: 90分でわかるデカルト

何ともお手軽なタイトルなんですが。
塾の小論講座でデカルトが取り上げられた時にわからない所があったので、
とりあえず薄いの読んどくかって感じで。
結局疑問は解決されなかったんですが、デカルトも苦しかったのだなと。
そう思うと、納得できないこじつけのようなものがあっても、仕方ないかなって思いました。
それにしても、かわいそうな死に方、でした。

エミリー/嶽本野ばら


著者: 嶽本 野ばら
タイトル: エミリー

野ばらちゃん好きだというと、たいていの人にモノスゴクひかれます。
確かにね、あの見目ですものね。
受け付けない人は全く受け付けないでしょうね。
この人の本は、「物語を楽しむ」のではなく、「思想を楽しむ」ものなのだと思います。
ストーリー自体は判りやすいというか、普通のものなのですが、
その中にこの人の思想がわかりやすく、細かく噛み砕かれて入り込んでいるので、
読んだ瞬間に涙が出てきてしまう一節に出会うこともしばしばです。
「そう、それがいいたかったの!」みたいなね。
「エミリー」は3作から成る短編集なのですが、最初の「レディメイド」お奨めです。

余談ですが、「レディメイド」でデュシャンに興味をそそられて美術全集見てみましたが、なかなか、良いです。
シュールレアリスムの少し前の人ですかね。
詳しいことは分からないんですけどね。価値とかね。
只見ていて、ひきこまれるというか。そんな感じでした。
生で見たいものです。

美女入門/林真理子


著者: 林 真理子
タイトル: 美女入門

帯からして癇にさわる。(じゃあ何で借りたんだとは言わないで下さい)
「1999年、私が手に入れていないものは、美貌だけだった。」
全部読んでないのは気にいらなかったから。あたしこの人嫌い。
雑誌に載ってた写真に感じた嫌悪は、間違っていなかったようです。

ももこのいきもの図鑑/さくらももこ


著者: さくら ももこ
タイトル: ももこのいきもの図鑑

さくらさんのはどれも面白いですが。
これを読むと、嫌いな生き物が少し好きになるかもしれません。
ただ、カブトムシの幼虫のところは、ちょっと・・・。
小学生のころは虫も動物も大好きで、カブトムシの幼虫いっぱい飼って可愛がってた(もちろんナデナデしてw)のになあ・・・。なんでかなあ・・・。

トパーズ/村上龍


著者: 村上 龍
タイトル: トパーズ

村上龍2冊目に挑戦。やはりエグイ。エグイ。苦手だ。
「限りなく・・・」もコレも、文体も題材も若い感じだし実際昔のやつだし、
今度はもうちょい最近のやつを読んでみます。
それで読めなかったらもう読めないな。