自己中本斬り。(仮再び) -8ページ目

恥ずかしい読書/永江 朗


著者: 永江 朗
タイトル: 恥ずかしい読書

読書方法のあれこれの本です。
電車などで本を読んでいる人、みんなカバーをかけてますよね。
それからもわかるように、本をよむのは多かれ少なかれ恥ずかしい。
それでも読みたい、という欲求は消えるものではありません。
で、そんな人たちが、素敵な読書生活をおくるために書かれた本。
と、今のところ解釈しているのですが。
図書館で借りたハードカバー本ゆえ、
カバーをかけられず、思いっきり広げられず、
「恥ずかしい読書」という表紙を晒して読んでいるのは、ものすごく恥ずかしいです。

文庫3冊、バイトする予定の書店にて

夕方、地元の書店へ行き、かな~り久しぶりに本を買いました。

江國香織の「きらきらひかる」。図書館で借りて気に入ってしまい、何回も読みたくなって、購入。

谷崎潤一郎の「卍」。色んな記事や「痴人の愛」を読んで、谷崎作品に興味が湧いたので。

そして巷で話題の「文豪ナビ 谷崎潤一郎」。
家に帰ってぱらぱら眺めてみると、かなり大衆向けの書かれ方のよう。
表現があけすけで、ちらっと読んだ限りあまり好きな文章ではありませんでした。
イメージが固定されてしまいそうなので、これはある程度色々な作品を読んでからのほうがいいかな。

言いまつがい/糸井重里


著者: 糸井 重里
タイトル: 言いまつがい

タイトルからして間違っている、ひたすら人の言い間違いを集めた本。
図書館で借りて、昼休みに読んでいたら、頬がひくひくと。。。
今以上に危ない人に思われてもどうかと思うので、
家で思う存分楽しんでいます。
ベッドの上で奇声(すなわち笑い声)を上げています。
妹に貸したら、隣の部屋から奇声が1時間聞こえ続けました。
他人のまつがいは蜜の味。最近の心の栄養剤です。
落ち込んだときに是非、読みましょう。お勧めです。
ちなみにt北高の図書館にはありません。当分あたしが借りてますのでご了承下さい。

イン・ザ・プール/奥田英明


著者: 奥田 英朗
タイトル: イン・ザ・プール

表紙がネヴァーマインドのジャケットのパクリなので、
一目見たときから気になっていた。(これほど分かりやすくパクる勇気がよくあるなぁと…)
気になっていたけれど手に取らず、今日久しぶりに目にして、
「借りろ!」と言われている気がしたので、借りた。

で。


変人変態マザコンデブどの言葉も正解な伊良部精神科医と、
彼のもとにやってくる患者のお話。


水泳中毒、ケータイ中毒、勃起持続症、などなど。
作中では患者の苦しみではなく、症状に陥っていく心理状態を軽快なテンポで描いている。
こういう作品では患者が狂っていく様子がクライマックスになりがちだが、この作品は違う。
傍目には「狂って」いるように見えても、本人たちは自分の状態をはっきりと認識している。
「狂うとは、こういうことなのか。」と、患者がひどくあっさり認識する場面もある。
もっとも、神経科というところへ行くのに抵抗がないわけではない。
強く勧められて漸く、親に金をわたされてしぶしぶ、
自分の状態を医学書で分析した結果、いきついた者もいる。
しかし、伊良部医師の手にかかればそんな抵抗もどこへやら、
気がつけば「動物鑑賞」に求めるような癒しを求め、医師のもとへやってくる。

破天荒な行動が意識した上での治療なのか、生まれつきのものなのかは分からない。
いや、きっと両方だろう。
伊良部医師は天賦の才をもった名医なのである。
無邪気、ということがどれだけ人の心を深刻にさせないことか。

最近気付かないうちにナーバスになっていたので、
読後、伊良部医師の治療、というか何と言うか、何なんだろう…
兎に角そんなものを体験した気分になり、心が穏やかになった。

好き好き大好き超愛してる。/舞城王太郎


著者: 舞城 王太郎
タイトル: 好き好き大好き超愛してる。

芥川賞候補作品に載っていたのを見たとき、「なんだこりゃ?」と思った。

 好き好き大好き超愛してる。

図書館の新着コーナーを見たとき、「なんだこりゃ??」と思った。

 ショッキングピンクの表紙に、メタリックの文字。

「介護入門」がなかなか気に入ったので、普段は芥川作品を敬遠しているけれど、
一応目を通しておくか、位の気持ちで借りてみた。

(編集中。。。)

自殺自由法/戸梶圭太


著者: 戸梶 圭太
タイトル: 自殺自由法

最近出た本なので、内容はあまり書きませんが。

必要以上に仮想のものを書かず、あくまで「現在」を重視して書かれていて、1冊が軽いながらも内容が訴えかけるものは重く、得る物は暖かい。
残虐な描写には目を背けてしまいたくなるけれど、誰もが心から求めているものは、きちんと描かれている。

そう言う意味でとても好きな作品だった。
問題提起作品はものすごくファンタジーで終わるか、悲惨に終わるか、中途半端。
この作品はとらえようによっては中途半端だけれど、この先を読者に上手く委ねている気がする。

自殺すること、は、いつも思考のどこかにある。今生きている人ならば、誰でもそう。その思考に呑み込まれそうにもなる。

生きているのは、辛い。耐え切れなくなれば、死を選べばいいだろう。
だけれど、頑張れるだけの気力が今は、ある。

失いたくない。触れていたい。傍にいたい。
この世に足をふんばって、地面を握り締めて。
何をしてでも留まっていたい。
あたしは今、今日も明日もその次も、生きようと思ってる。

おいしいコーヒーの入れ方1・2/村山由佳


著者: 村山 由佳, 志田 正重
タイトル: キスまでの距離―おいしいコーヒーのいれ方〈1〉

こういう恋愛小説を初めて読んだ。
これぞ正統派恋愛小説。
今まで意識的に避けてきたのかもしれない。
でも、今読んだからこそ分かる事や、感慨も多い。と思う。

あたしにこういう小説は、かけないんだろうな。
と、ふとさびしくなってみたりもした。

南くんの恋人/内田春菊


著者: 内田 春菊
タイトル: 南くんの恋人

図書館でこのタイトルの文庫本を見つけた。
うすーい小説・・・かと思ったら漫画だった。
読めと言われてるようなもんだ。早速借りた。




曖昧な始まりに、完全な終わり。
形はどうあれ、人の辿る道はたいていそうなのだし、
そうあってほしいと、思う。

できるならば、幸福を感じながら、終わりへと向かいたい。

あるようなないような 川上弘美


著者: 川上 弘美
タイトル: あるようなないような

エッセイが苦手だ。
けれどもこの人のエッセイは好きだった。
文が、小説と変わらない。
持っている雰囲気も変わらない。
ああ、この人は、本当に日常を小説にしているんだなあ、
と思った。

ますます好きになった。

デルフィニア戦記/茅田 砂胡


著者: 茅田 砂胡
タイトル: 遥かなる星の流れに 下―デルフィニア戦記〈18〉

全18巻読み終えましたとも。
頭の弛緩剤といったとこですね。
18冊という長さを感じさせない文章。
というか内容の軽さ。
息抜きにはもってこいですね。

他の作品も読んでみようかと思います。