カルプス・アルピス/嶽本野ばら | 自己中本斬り。(仮再び)

カルプス・アルピス/嶽本野ばら



著者: 嶽本 野ばら
タイトル: カルプス・アルピス

何とも不思議な名の、野ばらちゃん最新刊。
もともとは、「カルピス・アルプス」で刊行する筈だったとか。
登録商標使っちゃだめだって言われちゃったそうです、野ばらちゃん。
今「Itと呼ばれた子」読んでるんですが、ヘビィなので息抜きに。
彼の独特の世界観は、時にどろどろしていて重く、時に暖かく軽やか。
今回の作品は、6章から成る比較的短いラブストーリーで、
涙しながら読んでいました。
今までの作品は、直接的でリアルな描写が多く、
時には吐き気を催してしまうほどだったのですが、
幻想的で、暖かく迎え入れてくれて、純粋に涙して、少し切なくなる。
そんな野ばらちゃんの新しい世界を知ることができました。
彼の作品を呼んだことがない人でも、これなら入りやすいかも。
他には「下妻物語」などもお勧めです。本人も「大衆向けの作品」と語っているほどです(^^;)
では、また本の世界にもどります。